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2009/08/29 23:35 【エロゲー感想
・共通ルートについて

ライターの長所である複数人のキャラクター達による(本作の場合10人位+でも捌けてるし)テンポの良い会話がふんだんに用いられており、かなりのボリュームがあるものの途中で飽きを感じさせないという点が本作の美点であると思う。

パロネタ自体は余り好きではないのだが、それをメインに持ってくることなくあくまでこのライターはサブ要素として用いるので問題だとは思わない。どこぞにはパロネタを主軸にして話を作るライターもいるが私はああいうのを全く評価しない。しかし某三国志ネタと特定の妹ネタ、あと漫画ネタとか満載だったなぁ・・・

・戦闘パートについて

結構回数多かったが、作品の内容的に真剣勝負でも命の駆け引きのような逼迫感のないことが前提であるので及第点の域を出ないが、これも又作品的にこのレベルで良いと思うしこれ位程ほどに楽しめれば十分だと思う。(※決闘だけでなく合戦なども含む)

・メインヒロインルートについて

○川神百代

総理大臣に~みたいな過去の約束はソレに向かって進むことを決意して、成績で校内3番になったらとりあえずの及第点になんの、っていう一抹の疑問は覚えた。合戦での勝利は良いとして、それとこっちの二つを立たせるみたいな話だったので若干腰砕け感があったかな。

キャップのあれは唐突過ぎてえー、ここでくるのかーとは思った。伏線張ってたし何かあるかなとは思ってたけどね、その割に使われ方がサムオブゼムで大和に力を~てな話になるし当て馬でキャップかよ、、、いやでもそれ以外いないか。

このルートは前作までのファンへのサービス要素も強いけれど、他のルートで割と顕著だった恋人同士のラブラブ感が足りなかった、もちろんそれはアフターで補完されているからスタッフも考えてやっているのだと思うけれど、Hシーン無しでENDになったのは流石にビックリしたしせめて最初のシーン位は本ルートにいれる構成にすべきだったのではないかなと。

あと本作の場合攻略順はそれほど気にする必要は無いと思うが、百代は最後の方にやった方がいい気がする。

○川神一子
結構せつない話で概ね良かったと思う。ただ一つ終盤手前のクリスとの決闘が山になっているので、その後の展開に山が無く、ちょっとこれでいいのかーみたいには思った。EDもシナリオ的にも好きだし納得は出来るけどね、山が最後に来なくなっている構成故の引っ掛かりなんだとは思うけど。

○椎名京
最初にプレイ、丁寧に作られた話だと思うし起承転結というか構成にムラが無くて綺麗に纏まっている話だと思った。

○黛由紀江
友達ネタと本作中最強クラスの戦闘ネタを両立させるシナリオなのでちょっとギャップが有りすぎて無茶な気もしたけど、それほど違和感というか粗はなかった。ただこれは一子と同じで話の山、展開の最高潮が最後の最後ではなく途中に用意されており、喩えるとそこからの下りの道で「あれ、もう登らなくていいの?」みたいな気持ちにはなった。

○クリス
シナリオ的にも一番ヒロインらしいヒロインになっている気がする。このルートは後半苦難のレートが順々に上がってきて最後の最後に最高潮になる王道な話だったので特に心配することも無く気持ちよくプレイできた。クリスのデレ方はそれまでのギャップとか無関係に描写がねちっこく数も多かった気がするが故の冒頭の感想である。

・作品のコンセプトというかギャルゲーとしての本作の問題点だと思う点について

※まず、上記のように基本的には十分に楽しめたし暫く以下に述べる事はその内の瑣末な点に過ぎないことを断っておく。

本作のテーマが大人数での「友情」のせいか、共通パートも考えると「恋愛」「愛情」の要素は若干目減りしているような印象を受けた。京とクリスに関してはルートに入ってからではその気は少ないし、まゆっちも恋愛の過程が飛躍するパターンではあるがまだマシ、問題は川神姉妹で、彼女らのルートは主人公とヒロインの二人きりではなくてそれ以外の人たちが行動する(合戦とか)のでかなりその傾向が顕著。主人公の働きが少ない感じもあるし、テーマ上仕方無いのかもしれないけれど、ギャルゲーとして魅せ場はやっぱり欠かしてはいけない点だと思う。似たようなコンセプトだった某鍵作品はそれがあざと過ぎることもあって(最大の原因はシナリオだが)途中で投げたりしてるし、若い人ウケは良さそうだろうけれどあんまりこの方向性が量産されるのは嬉しくないなぁ。

・サブヒロイン、サブキャラクターについて

サブキャラやサブヒロインのルートは文句が言われない位には大体用意されているが、余り語ることの無いミニマムサイズのシナリオではあるので過度の期待は禁物。あとルートはないけどHシーンがあるキャラとENDはあるのにHシーンがあるキャラについて、特に後者については何故こいつ攻略出来ないんだし、とは思った。

風間ファミリーの男衆とクマちゃんと2-S(一部下でも書くが)については十分に活躍していたし特に言うこと無し。48と、若干マシではあるがスグルは魅せ場が少ないネタキャラな気がする。忠勝に関しては10人目に迎えられるまでの話が一つ挿入されても良かった気もする。男衆は結構ガンダム系とか魅せ場もネタも多くて良かったが、声優ネタの為のキャラって一体・・・とはちょっと思った。総理のアレは時事ネタだし時期逃してするプレーヤーにとっては寒くなりそう。

○小笠原千花、ルートもHシーンも有り、シナリオはイマイチ。どちらかというとガクトか48とくっつけてやる話にした方が良かったんじゃ・・・とは思う。俺は最初ギアスのミレイさんかと思ったら実は初恋限定の金髪だった、48との関係まんまそれじゃん。

○甘粕真与、ルートもHシーンも有り、シナリオは普通だが正直プレイ前はこのキャラが攻略出来てHシーンもあるとは思わなかったわ。

○小島梅子、ルートもHシーンも有り、シナリオというには短過ぎるし、正確には彼女単体ルートではない気もするがあくまでサブヒロインなのでこれでもいいかなとは思う。

○忍足あずみ、ルートもHシーンも無い、でも戦闘シーンなどでは大活躍するキャラでした。

○榊原小雪、ルートもHシーンも無し、何か彼女は切ないとしか言えない。幸せになってねとしか。

○マルギッテ、ルートは無いがHシーンは有り、人気出そうなキャラ。

○不死川心、ルートというかENDは有り、Hシーンは無し、なぜだし。FDでは真っ先にこいつ補完だろ。このキャラは京ルートではかなりマイナスイメージがついて他のルートでは割と可愛く思える事が何度もあるキャラだけど、最終的には結構気に入っているキャラ。つか京ルートでこいつ以外の捨てキャラ使えよとは思う、百代のキャップの件と似たような後味の悪さがある。

○板垣三姉妹、長女はガクトとかと絡んだシーンが多かったからHシーン無しなんすかね、次女は普通に攻略出来ても良い感じだった。

・音楽音声など

声優陣はかなり豪華、一部某シナリオライターとかも出ているが、声優陣に力入れるのに真逆のことをやってしまって、その素人っぽさがまゆっちルートのKOSとかで際立っているように感じた。それほど声優に力を入れないメーカーなら兎も角、業界でも特にここに力を入れるメーカーがやってしまうのは増し増しで残念な感じ。ネタでやるのは分かっていても非常に勿体無いというか自分達の長所に自分達で傷をつけてるだけだし、これについては今後は控えるべきな気がする。

BGMに関しては問題無し、主題歌は掛け声とか入っていて一寸気が抜ける、KOTOKOじゃ駄目なの、、、とは思った。10周位やっていればもう流石に慣れましたけどね。

・システム周り

スキップ、選択肢飛びなどの機能は便利になって良かったと思う。それより演出が無駄に重いのは必要性がちょっと疑問。花火とか一部なら兎も角水ぽちゃとかあれ程頻繁にあると変に力が入ってしまっているようにしか見えなかった。


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2009/08/20 02:13 【映画感想
まぁまぁ面白かったが、

「夏休みに家族と観る映画」という枠に収まりきってしまっていて、一作品としては物足りなさを感じた。

この「夏休みの子供向け大衆映画(大人もそれなりに楽しめる)」 と観られるか否かは本作を評価する上での大きな点だと思う。

展開は余りにも王道で子供向け、しかし設定面(OZの世界観からパソコンのハードの話、親戚間の心の機微)の特に前者二つは現代的世界観ありきで説明不足、やや大人向けの内容だったと思う。この按配がどうも偏っていて、全体的にはかなり子供向けに偏っている娯楽性重視、熱さ勢い重視で細かいことなど気にしない感じに見えた。エンターテイメント重視で子供でも観られるというスタッフの思惑は完遂できているかもしれないし、それが本作品のコンセプトであることは重々承知してはいるが、一アニメとして観てしまった以上私が感じたことを以下つらつらと述べていくことにする。

※その前に私は「ぼくらのウォーゲーム」の直撃世代なので本作との共通性などの考察は行わず、ただ当時観ていたことのみ記しておく。

まず現実世界とOZ世界という二つの世界観を行き来する点について、これは正直映画という限られた尺でやるのは難しかったと思う。OZを用いての効用などは冒頭の説明や実際に起こった被害などから推し量れるのみで、携帯電話と同じ位普及している、世界中で用いられている、などあくまでも説明からの情報しか無く、現実世界に支障をきたすというイベントにおいてのみにしか作用していないパーツ的な空間で、現実世界での大所帯の親戚というもう一つの空間とは直接の繋がりがイマイチ稀薄。物語の主人公の一人であるカズマがいる家、AIの開発者がいる家、AI騒ぎで若干の被害を蒙った家であり、「家族」が云々という話とは直接噛み合う内容のものではなかった。

物語の発端となるAIの開発の動機が製作者があの家に恩返しをする為のものだったというのも、あくまでも製作者の動機であるからして、敵役が自立AIという製作者にもそのAI自体にも悪意が無い以上敵役を敵役たらしめる存在が絶対的に温くなってしまう。無差別に行動をおこしていた人為が作り出した災害をある被害を受けた人たちが一方的に敵視してそれを抑えようとする、この作品はこういう作りとなっている。

主人公達の動機は突発的なもので、何某か深い理由がある、自分達以外には出来ない(つーか他の人たちが手を打てないってえ・・・?って話だよね)ということはなく、物語の展開上ポンポン進んでいくというだけであった。

~一呼吸~

ここまで言って難だが、細かいトコ見てると楽しみが減るアニメではある。そういうことを一々観ていると一々引っかかりながら観ていて最後はつまらなくはなかったけれど・・・という様な感想を持った人は少なくないと思うんだ。

~閑話休題~

キャラクターについて。

主人公ケンジは数学の天才で、騒動に巻き込まれるのはいいけれどイマイチなんでそういう風に動いていくのか分からない、たった一つの才能だけを手に、それ以外は優柔不断極まりない子供とか・・・ちょっとアニメアニメし過ぎている、狙い過ぎているキャラ造型な気はする。好きにはなれんよ、こういうのは。

ヒロインはヒロインで最後花札をして世界を救うとか別にOZの世界観関係ないじゃんという立ち位置で、叔父さんに恋をしていて叔父さんがなんか大変なことになっちゃってるから手近な後輩に唾つけてーとかいうなんともビッチビッチした女の子。ビッチ好きだけどね、それ以前にどういう子かっていう描写が少なくてそれ以前の問題の気がしたね。

もう一人の主人公カズマは最強のアバターK・カズマを繰るが、後半衛星が落ちそうになってきて家族を守るために戦う、という点以前はそこまでの動機は無くただ戦うだけの子。

全般的にキャラの描写が絶対的に少ないんだよね、キャラを一杯出すのはいいけれど大体お婆ちゃんと侘助位しかちゃんと描写し切れていないと思う。お婆ちゃんを起点にして家族がっていう感じのテーマではあるけどさ、それはキャラクター一人一人の掘り下げを疎かにしていいってことではないでしょ、正確には主人公は「家族」なんだろうけれど、ケンジは明らかにアウトサイダーで、家族の一員というには連れてこられた経過も、そしてその家族同士の繋がりも唐突で、血とかいうご都合主義上等な設定におんぶだっこな手抜きに見えるし、それは描写不足の言い訳にはならないと思う。

最初の世界観説明のトコでさ、せめて親族のアバターが働いてるとこを順々にフォーカスあててく、みたいなことは出来なかったのかなぁ?

花札について。

やってることはルール分からない人にも何となく分かるかもしれないけれど、本編でちゃんと説明もしないでクライマックスに持ってくるのはどうかと思う。殴り合いなんてのは誰が見ても一目瞭然なプリミティブな表現だけど、花札・・・せめてブラックジャックとかではいけなかったのだろうか。もちろん、本作は日本の文化重視というか、ちょっとあざとい位に推す感じであるから流れは分からないでもないけどねー、表現にメリハリが利いてなくて作りが甘いからこんなに苦言が思いついちゃうんだと思う、もっとしっかり作って欲しかった。

ここで「時をかける少女」を引き合いに出すけれど、あれはちゃんと一本筋はあって小じんまりとはしててもちゃんと風呂敷を広げて畳むそれなりに良い感じのアニメではあったと思うんだ、本作は色んな要素を取り込んで、娯楽的というか冒険する作品で、それは決して悪いことではないと思うけれど綺麗にまとめ切れないのはスタッフの技量の無さでしょ、実際本作はまとまりが悪いので細田守が監督としてこれからも日本のアニメを牽引していくなら方向性をもう少し考えたの方がいいのでは。

バトル。

面白かった。本作で手放しで褒められる点で、あの初期のラブマシーンの仏教っぽいデザインも好きだしK・カズマとの戦闘シーンも良かったわ。他は男衆が頑張るトコとか、お婆ちゃんの笑顔とか、そういうシーンは良かったと思う。

一応こんなもんかな、批判ばかりだけれど粗を出していっただけで総合的には最初にいったようにまぁまぁ面白かった。

あとは本作は前作程は違和感は無かったけれど声優陣に本業の人を入れない風潮はマジでやめろ、起用した芸能人で観客動員数増やすみたいな魂胆は分かるけれど正直スタッフは何と戦ってんの?とは思う。

テーマ:サマーウォーズ - ジャンル:アニメ・コミック

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