・今期1クール最優秀作品・・・紅
http://www.samidareso.com/
ヒロインの紫の声優は果たして声優と読んでいいのかという位の素人であり、序盤は非常に不安ではあったが、その不安を払拭する演技を見せてくれた(演技指導の賜物なのだろうか、プレスコ方式で声アレだったら物凄い酷くなりそうですし・・・)本作品を通してでの演技の進歩も見られ、最終的には紫役はこの人しか考えられないようになった。
他のキャストに関しても、私は原作は知らないが、このアニメのキャラ達には皆合っていたと思う、というかそれもまたプレスコ方式のメリットなのか、プレスコマジック。
そしてこれは邪推でしかないが、この作品のキャスティングは実力派とそうでない(無名含む)派を意図的に分けて拾ってきていたりするのだろうか?狙っているようにしかみえないのだが・・・・。
素直に順当にキャラのイメージと合わせたと考えるのが吉かなw
本筋は終盤前までは平和な日常時々危険な仕事、私はグリグリ動くのが好きなので今回のプレスコ方式での構成は非常に気に入った。中盤辺りのミュージカルも面白かったなぁ。作画面では地上波では近年稀に見るものだと思います、プレスコスゲー。
終盤は余りにも暗い展開で歯痒いが、締めは筋が通っているのでまぁ良し。
惜しむらくは先に述べたミュージカルの印象が強すぎた為、作画の面で地味さを感じるようになってしまった。最終回辺りでなんかこう紫とかを凄い動かしてくれるのを期待していたのに・・・まぁ入る様なシーンもないだろうし、車で室内に突っ込むのも派手だからそこは仕方が無いのだけれど、締めの印象が地味というのは勿体無い感が拭えない。
欠点という欠点はOPEDのアニメーション、歌自体は良さそうなのに原作からも本編のイメージからも懸け離れた内容・・・あれは慣れないし良くなかったと思う。CMは面白かったけどOPEDでアレは駄目だよ。
作画:優、内容:良とオススメの一作。ただ、原作からの視聴者にはやさしくない作品だった様なので、原作未読者にオススメ。
・今期2クール以上最優秀作品・・・該当作品無し
以下評価順
(1クールモノ)
・純情ロマンチカ
http://suzukisan.info/index2.html
BL作品ではあるが、一恋愛モノとして面白かったと思う。濡れ場が地上波にしては直球で、そこだけは流石にノンケの男の私には直視出来なかったのが欠点。今期はこれ以外にもBL作品、またはBLではないが男子向けでは無い作品が多めで、その中で珍しく見た作品の一つがこれ。
ロマンチカ組、エゴイスト組、テロリスト組と3組のカップル(男×男)の物語を描く本作、余程抵抗が無い様なら触れてみては如何でしょう。
因みに私はエゴイスト組が好きです。
・ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~ 第1の宮
http://www.druaga-anime.com/
表一話裏一話、OP、オンライン版の存在から.hackの様なネトゲ内の話と勘違いしやすいが、歴としたファンタジー冒険モノ。昔のドルアーガは非常に有名な作品であるが、その続編モノとして王道からは少し捻った内容となっている。踏襲自体は少ないので現代ナイズされたドルアーガの塔、という訳ではない。
1クールの半分程はギャグ話ではあるが、本筋から逸れる様な内容ではなくストーリー自体は一貫している。テンポも良い。
主人公はGONZOらしい見ていて痛々しい若い主人公ではあるが、これもまぁいつもの通り周りの魅力的な登場人物たちにより助けられ、成長していく。また周りも主人公により引っ張られていくと、この辺りは王道といえるだろう。
作画、崩れない。「良い」レベルを1クール続けられたのは評価出来る。
ジルが最終回手前でグダグダしているのは苛々するが、最終回は良く締めたと思う。次クールはなんと来年、1クール目は久々の良いGONZOだっただけに、2クール目でやらかさない事を祈るばかりである。
2クール目はメンバーチェンジは間違い無く、新キャラ登場にも期待出来る。(ウルク隊の隊長と副隊長が追加も考えられなくは無いか)そして1クール目のキャラで生存していながらも登場しなくなるキャラもいるとのこと。
・xxxHOLiC◆継 …ツバサとのクロスの削除もあってか、小羽ちゃんのエピソードのラストは原作を劣化させた様な形となっているのは残念。他の話も出来は良かったものは多かったが、原作の順番を替えて出しているだけなので発見には乏しい。あとEDの曲はHolicの雰囲気に全くそぐわないのがマイナス。
・ギャグマンガ日和3…ぇ、あれで終わり?
・ヴァンパイア騎士 ~VAMPIRE KNIGHT~…OPで能力使いまくっているからナイトクラスの人がもっと戦うアニメかと思っていたら・・・違った。ガーディアンとカナメだけにフォーカスがあたり過ぎてて凄い流れが冗長、変則2クールだからとりあえず設定の説明が必要だったのかもしれないけれどそれに1クールの半分程を費やすのはやり過ぎだと思う。閑関連のエピソードは良かった。
・仮面のメイドガイ…あの終わり方は無いわ。そんなに悪くなかったんだけどなー。
・かのこん…エロアニメ、序盤はとても嫌い。クラスメイトうざすぎだろ。
・ビズゲーマー…3話完結、何がしたかったのか本当にワカラン。
(2クールモノ)
・ペルソナ~トリニティソウル~…いかんせん長過ぎ、引っ張る割に伏線は最後の最後まで回収しないし終盤無駄に登場人物殺していくし、ペルソナはⅡまでプレイ済みでメガテン派なのですが、こういうタイプの救われない話が最近の流行なのか?一応ジュン君は帰ってきたけど後味は悪かったよ。
1クール目はずっとシリアス→コメディを急に入れてそれ以降うまく混ぜてく形だったので化けるかっ!とも思っていた。後半に無駄な話は無かったとは思いますが、説明やらが長いし、何よりそれが主人公たちの力で打破できる代物じゃないみたいなところが気に入らない。そもそもエピソードの一つ一つが面白くてもその原因となる事件は共通ではあるものの過去形で起こってしまってもう戻せないとか、その過去と向き合って少し前進したが、それで本筋をどうこうするっていうのに結びつかないって所に難がある気がしました。
アリソンとリリア、クリスタルブレイズは3話まで、図書館戦争は5話まで、ブラスレイター、うちの三姉妹は9話まで、絶対可憐チルドレンは7話まで、隠の王、イタズラなKissは1話で、あまつきは未見なので未評価
今回はイマイチ不作といえるが、マクロスFやRD、ギアスR2など春作品の強力ラインナップの多くは来期も継続するので、しょうがないと言えばしょうがない結果か。